VICE NEWS 2015/07/20 公開
日本はマンガ、アニメ、カワイイといったサブカルチャーの発信国になって久しい。 10代の若者たちの文化は、ほんとうに日本らしさなのだろうか? 政治家や公共放送さえも、そのことを世界に発信し、なんだか誇りに思っているような気がする。
若者文化=セックス文化の側面もあることを忘れてはいけない。古くはヒッピー、ロックであり、日本の若者たちはアメリカ文化にいともたやすく受け入れ、日本に根付かせてきた。それは昔も今も同じである。
海外の人々と交流するとすぐに分かることだが、日本の若者文化はけっして世界に誇れることではない。むしろ日本人として恥ずかしく思うことが多々あるものだ。
出版業界で「ヘアー解禁」になったのは1990年頃だろうか?日本に帰国すると、首都圏の街並みを飾る店名や看板、夜のネオンサインのほとんどがアルファベットだったこと、町行く人はおじさん(40代以上)が圧倒的に多かったこと、最終電車に若い女性がいっぱいでタクシー乗り場に並んでいることなどだった。
なにより驚いたのは、数少なくなった喫茶店でなにげなく手にした週刊誌にヘアーヌード写真が大写しで載っていたことだ。あわてて開いたページを閉じて恥ずかしい思いをした。さらに驚くのは、そんな週刊誌が駅の売店やコンビニに並んでいることだった。欧米では考えられない光景である。
平成の「お立ち台」なるものをはじめてテレビで目にしたのはその頃だった。それも驚きだったが、あるとき「きれいな色っぽい女性」が画面の中で踊っていた。娘曰く、「男性よ!」。これにも驚き、開いた口がふさがらない思いだった。
昭和の時代にも、三輪明弘、ピーター、カルーセル麻紀、オスギとピーコといった芸能人はいたが、みんな大人だった。だが、平成になってからは、その人数が圧倒的に増え、チャラ男(女)が大多数を占めるようになった気がする。昭和から続く原宿文化に拍車がかかったようだ。渋谷、原宿、秋葉原は若者文化の発信地で、観光地になっている。