古人類学

ホモ・エレクトス(Homo erectus)

1891年 ジャワ原人 ウジェーヌ・デュボワがジャワ島トリニールで脳頭骨と大腿骨を発掘し、ピテカントロプス・エレクトスと名付けた。 1971年 ジャワ原人の顔面(上顔部)の大部分が残った頭骨が見つかった。年代は 170~180万年前ごろ。

1921-1929年 北京原人の頭蓋骨発見。中国の考古学者 裴文中は現生人類の祖先だと唱えたが、2013年DNA分析で否定された。

1948年 ロビンソン・タルボットが南アフリカのスワートクランズ (Swartkrans) でホモ・エレクトスの化石を発見。 身長は成人男性で140cm~160cm、体重は同50kg~60kgと現代人よりかなり小柄でがっちりしている。

ホモ・ハビリス(Homo habilis)

1913年 オルドヴァイ人の化石人骨発見。ドイツのハンス・レック教授
1959年 イギリスの人類学者ルイス・リーキーとメリー・リーキー博士夫妻が、アウストラロピテクス・ボイセイの化石人骨を発見。

1964年 ルイス・リーキーが、オルドヴァイでホモ・ハビリスの化石発見。

240万年前から140万年前まで存在していたヒト属の一種。 "handy man"(器用な人)の意。身長は大きくても135cm、不釣合いに長い腕を持ち、脳容量は現生人類の半分ほどである。

アウストラロピテクス (Australopithecus)

アフリカで生まれた初期の人類であり、約400万年前 - 約200万年前に生存していた、いわゆる華奢型の猿人である。身長は120センチメートル台 - 140センチメートル台くらいで、脳容積は現生人類の約35%の500ミリリットル程度であり、チンパンジーとほとんど変わらないが、骨格から二足歩行で直立して、歩く能力を持つと考えられている。頑丈型の猿人(200 - 120万年前)は、以前はアウストラロピテクスに含めていたが、最近ではパラントロプスに分類することが多い。

1924年11月、解剖学者のレイモンド・ダート(Raymond Dart)が、スタークフォンテインの洞窟で人間とも猿ともつかない動物の頭蓋骨を発見。
1974年11月24日、エチオピアのアワッシュ川下流域で、アファレンシスの有名な個体「ルーシー」が発見される。

2000年12月、エチオピアの北東部で、約330万年前と思われるアファレンシスの約3歳の女児のほぼ完全な頭骨を含む全身化石が発見され、2006年9月に発表された。愛称は「ルーシーの赤ちゃん」。