私の最も古い記憶にある新体操は50年前のものである。新体操をやっていた友人がいたからだ。競技人口は少なく、器械体操に比較すると1割にも満たなかった気がする。男子の新体操はトランポリン、女子は華やかな床運動というイメージがある。華やかといっても今のような衣装や化粧の華やかさではない。白か黒の体操着であり、化粧もほとんどしていなかった時代だ。歴史を紐解くと、私が学生の時に第1回全日本新体操学生選手権が開催された。新体操が全国的に認知されたのは、ロス五輪に出場した山崎浩子選手が活躍したときからであろう。日本の新体操を世界レベルに押し上げたのが彼女だといっても過言ではない。
新体操の歴史
歴史的に世間一般に知られている新体操は、1920年代のドイツ生まれだということだが、ルーツは20世紀はじめのロシアのバレエをもとにした芸術体操である。 写真集
英語での呼び名は、Modern Gymnastic(現代体操)、Rhythmic Sports Gymnastics、Rhythmic sportive Gymnasticと変遷したが、1998年からはRhythmic Gymnasticsと呼ばれるようになった。
1963年に第1回世界選手権(ブダペスト)が開催された。オリンピック正式種目になったのは個人総合が1984年ロス五輪からで、団体競技は1996年のアトランタ五輪からである。
日本では、1968年に第1回全日本新体操学生選手権が開かれ、このときから「新体操」と呼ばれるようになった。ちなみに男子新体操もあるが競技人口は全国で1000人程度で、2008年には国体からはずされた。
新体操といえば女子競技といってよく、伝統的に東京女子体育大学とその出身者が活躍している。もっとも有名な日本選手は、1984ロス個人総合で8位だった山崎浩子だろう。引退後、タレント活動をし、統一協会の合同結婚式に参加したことが大きな話題になった。その後、アテネ・北京・リオ五輪の新体操強化本部長を務めた。
リオ五輪の団体予選、日本は5位
- 新体操フェアリージャパン(POLA後援) 初のメダルを目指して
- 団体予選リボン 日本 17.416
- 団体予選フープ&クラブ 日本 17.733
- 日本 予選5位で決勝進出
団体決勝 日本は8位
- 団体決勝 ロシア、イタリア、ウクライナ、ベラルーシ、日本、ブルガリア
※スペイン、イスラエルの演技は見逃した