「運命は自ら切り開くものである」~学生時代に感銘を受けた言葉である。本ではなく映画「アラビアのロレンス」からだった。デビッド・リーン監督の作品で1962年に公開された。碧眼、長身、美貌のピーター・オトゥールが、実在の人物で本作のモデルとなったトマス・エドワード・ロレンスを演じた。

これほどの適役はいないといわれるほどピーター・オトゥールの演技はすばらしかった。冒頭のシーンでバイクに乗ったロレンスが疾走し、事故で亡くなる。ロレンスではなく、俳優のピーター・オトゥールが亡くなったのだと錯覚するくらいだった。
日本での公開は1963年12月だというから、私は高校生の時に見たことになる。当時叔父さんの一人が大阪で映画館の支配人をしていた。そのコネで無料で映画館に入れてもらうことが多かった。そのときに見た映画のひとつである。
映画が史実に基づくのか、その歴史的・時代背景がなんだったのか、ストーリーがどう展開していったのか?そういうことはほとんど覚えていない。映像と音楽がすばらしかった記憶しか残っていなかったが、映画の中で語られたセリフで、「運命は自ら切り開くものだ」いう言葉だけが強く印象に残った。その後の日記で何度も引用したものだ。
半世紀も前に公開された映画のリメイク版を見た。字幕は、次のようになっていた。
「宿命などない。宿命は自ら記すものだ」
〔関連地図〕 中東地域 https://goo.gl/0hd1Dr
〔参考資料〕
- アラビアのロレンスWiki https://goo.gl/7h4JHy
- 松岡正剛の千夜千冊「知恵の七柱」 http://1000ya.isis.ne.jp/1160.html
- ギャラさん映画散歩 http://blogs.yahoo.co.jp/g02san/3791237.html