トランプの主張

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人間の尊厳という価値観、自由と平等の精神が失われ、保護主義すなわち自己中心主義を目指す国になれば、それはもうかつての偉大なアメリカに戻ることはできなくなる。先行きが怖いと思う人は多いが、救いはアメリカ議会の良心を信じることだろう。おなじ共和党員であってもトランプの主張に組しない人がいることも確かである。大統領といえども議会の承認なしに政策を実行できない。

政治・外交・軍事の経験がないトランプを補佐する知識人の選定が将来を行方を左右する。良識と経験をもった補佐官がいかにトランプを動かすか。かつて政治経験のない俳優が大統領になったときも、彼を支える人たちがおり、アメリカ経済の再生と国際競争力を取り戻した歴史がある。

※トランプは、アメリカではなく、再び白人社会を復活!? source:The Huffington Post

トランプの発言(公約?)

  • 国粋主義。外国人排斥。
    メキシコ移民を防ぐ壁を作る。費用はメキシコ政府が負担する。
    メキシコ人は麻薬や犯罪を持ち込む。強姦犯だ。
    イスラム教徒のアメリカ入国を拒否する。
  • 保護貿易主義。
    TPPは反対。二国間貿易協定でよい。
    NAFTAを全面見直し(メキシコで製造された日本車が関税無しで米へ)
  • 日米同盟(および米韓同盟)見直し。
    在日米軍の日本負担を増やす。※日本75%(5556億円)負担。独韓は30%
    日本が核を保有することを容認する。
  • オバマケアの撤廃
  • パリ協定(COP21)から離脱
  • 今後10年間で減税500兆円(公共投資と矛盾する)
  • 公共投資100兆円(鉄道・道路・橋・病院など)
  • ラストベルト(Rust Belt)を復興する。(白人労働者が多い工業地帯)

米大統領選報道

トランプが勝利することを予想した人は少なかったが、マイケル・ムーア監督は7月に、トランプが勝つ5つの理由を自分のサイトで発表していた。

  1. Midwest Math, or Welcome to Our Rust Belt Brexit. 中西部、ラストベルトのパワー
  2. The Last Stand of the Angry White Man. 怒れる白人男の抵抗
  3. The Hillary Problem. ヒラリーが抱える問題
  4. The Depressed Sanders Vote. 意気消沈したサンダース支持者
  5. The Jesse Ventura Effect. 90年代のミネソタ州知事選挙の例

そして今、「トランプ政権は任期4年もたない」と予想している。反トランプ勢力に倒されるということか?政治手腕に疑問があるからか?米国の国際社会への影響力が低下すれば、世界平和の安定が損なわれることになりかねない。