アメリカとフランスの調査では、①自立心がある、②楽しみを見つけることができる、③自分をコントロールできる、この3つが揃っている場合に限っては、40歳以上の独身者は既婚者よりもはるかに幸福である。
世の中で漫然と言われる、独身者は不幸で既婚者は幸せというのは、心理学では結婚神話である。結婚したら体がヘルシーになって寿命が延びるというのは神話に過ぎない。結婚神話が当てはまる人もいるが、かえって寿命が縮まる人もいる。
離婚調停に長年携わっているある弁護士によれば、結婚の一番のメリットは「結婚の呪縛」から逃れられることだという。とくに女性には的を得た指摘である。結婚には我慢や妥協がつきまとい、幸せではないことも多いが、そういうところを見ないでただ結婚という漠然とした憧れを抱く。一度結婚しないと「結婚への憧れ」から逃れられず辛い思いを抱き続けることになる。
20代未婚女性の3人に1人は、SNSの友人の結婚報告にイライラしている。昔は、女子会や同窓会、年賀状での結婚報告が多かったので、心構えができていた。ところがSNSでは毎日いろんな情報が流れており、その中で突然来ることになる。「婚テロ」っていう言葉があるくらいで、イライラ・嫉妬などネガティブな感情を抱く原因になっている。
未婚女性4人中3人は友達の結婚に、「何でこの子が私より先に結婚したんだ?」と思っているというデータがある。
一般的に、美女と野獣の組み合わせは離婚率が高い。夫婦でリソース(与えるもの)が同程度、育った文化、学歴などが似たもの同士のほうがうまくいく。また、役割を棲み分けてているほうが上手く行き易い。突き詰めていくと「不平等感」というのが離婚の要因になる。