横浜で史上3番目の豪雨?

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7月15日午後1時頃、1時間に72.5mmの雨量を記録した。これは観測史上3番目に多い雨量だと報道されている。 いま横浜市内の自宅にいるが、それほど雨量だとは感じられない。たしかに強い雨だったが、ほんの30分ほど続いただけで、真夏の激しい夕立のような感じがしただけだった。いまは雨が止んで涼しくなった。
※14時26分 横浜地方気象台発表 「大雨・洪水警報」、「1時間最大雨量50mm」

報道される天気情報と生活実感が乖離していると思うことが多い。東京のニュースが多いが、横浜市港南区(横浜駅南西8km)で体感する情報とはまったく違うことが特に多い。それは東京23区在住の人と話していても感じる。東京の人は「むちゃ暑い」というときでも、私は暑さを感じない。不思議に思って天気情報をネットで見ると、平均して横浜のほうが1~2度温度が低い。しかし、それくらいでは体感温度の感じ方が大きく違うことはないと思うのだが・・・。

こうした体感温度の違いは夏に多い。秋冬春にはそういう話題にならない。今日のニュースでは、横浜市内の豪雨の様子もテレビで報道されていたが、「横浜市」とキャスターが言っているのは「横浜~関内駅周辺」のことである。「東京」といっているときも、それは決まって23区内のことである。つまり、人工的に作られたコンクリートジャングル地域のことだ。

「ヒートアイランド現象」ということを聞くようになって久しいが、その現象を報道しているのではないかと思う。「東京は猛暑で35度を超えた」などというニュースが流れていても横浜港南区では、そんな暑さを感じない。7月初旬ではあるが、朝夕は肌寒いときもあって、思わず暖房をつけたくなるほどの時もある。それは言いすぎだとしても、港南区の自宅にいるときは猛暑だと感じることはほとんどない。

ここに引っ越して37年になるが、クーラーを使ったことはない。むかしは子供部屋にはクーラーを設置したが、子供たちが巣立ってからは使っていない。10年ほど前に使おうとしたことがあるが壊れていた。私自身はクーラー運転中の部屋で過ごした経験がない。必要がないからだ。もちろんじっとしていても汗がにじんでくる暑い日もあるが、そんなときは扇風機を回す。濡らしたタオルで体を拭くと、水の蒸発で熱が奪われ体がひんやりと感じる。そんな暑さ対策で十分だ。多くの真夏日でも南北に風が抜けて涼しいことも多い。

こうした体感温度の差には地形的なものが関係しているのだと思う。標高70mくらいの丘陵の自然が南北3kmx東西1kmほど残っており、東5kmの海から吹く風が丘陵を扇ぐ・・・そんな地形の影響を考えてみた。横浜のランドマークタワーが遠くに見え、鎌倉古道の早駆け道から富士山を眺められる、この土地を気に入っている。十数年前に日本に戻ったときに戸建ちの家を探したこともあるが、家やビルばかりが並ぶ住宅地に住む気にはならなかった。南にも北にも窓の外には広い空が拡がっているところはそんなにないものだ。

五階建てのマンションでエレベータはない。五階の東端の部屋まで63段の階段を歩くのも、足腰を鍛えるのによいと思えばいい。最寄の地下鉄(地下三階)ホームから自宅まで、およそ15階建てのビルの屋上まで登るのと同じ標高差がある。街で買い物をして、両手に合計10kgの荷物を持って歩くのはつらいときもあるが、それも健康維持によいと思えばいい。ただし、それも後期高齢者になったときには体力的な限界を感じるようになるのかもしれない。