語源辞典では、「潔いとは、思い切りがよい。卑怯なところや未練がましいところがない。清らかで気持ちが良い。汚れがない。潔白である。日本的な美意識を代表する語。 」と説明している。できるだけ早く、潔くけじめをつけるべきである。
舛添氏にこの言葉の大切さ、重さを知ってもらいたい。過去1ヶ月、見苦しい発言・態度が目立つ。最初は「ルール通りだ」と開き直り、一週間後は「第三者の調査に任せる」、議会の追及がはじまる頃には「謙虚さ」を装うようになった。自ら、事実を調べ説明する責任を放棄し、知事に留まることばかりを考えているとしか思えない。
一ヶ月もの時間と税金の無駄遣いをこれ以上放置できないと、議会も自民・公明もやっと不信任案を提出する見込みになった。都議会も各党も辞任を求めてきたが、その説得に応じようとしない。不信任案が可決されれば、失職か議会解散になる。自民党は舛添氏が「議会解散」を選ぶのではないか、参院選に悪影響を及ぼすのではないかと恐れている。
一ヶ月前、毎週末(年間49回)湯河原の別荘に公用車で通っていた、ファーストクラス・スイートルームを使い2億円を超える海外出張費を使っていた、千葉のリゾートホテルに家族で宿泊した費用を請求していた~などの報道があったとき。彼が「ルールに則ってやっているのでまったく問題ない」といっていたのを聞いて唖然としたが、やっぱりそういう男だったかと納得もした。
都議会の代表質問の冒頭で自民党議員は「はっきりいってあなたは『セコイ』」と指摘していた。その通りで、彼の一連の行為は彼の品格のなさを証明している。過去、タレントのときも衆議院議員のときも、品性のない上っ面の発言をしていた。どうしてこんな男が都知事になるのかと信じられなかった。自公が支援し、対抗候補がいなかった結果であろう。
都議会の代表質問が終わった最後に、「リオ五輪引継ぎに都知事がいないと国家の恥になるから猶予を欲しい」と議会に(延命の)お願いをしていた。厚顔無知な男が都知事として出席するほうが、日本の恥だと思わないのか?情けないことだ。
潔くけじめをつけることが求められている。けじめとは、過失や非難に対して、明白なかたちで責任をとることである。彼の場合は、潔く辞職することだ。不信任案が可決され、失職または議会解散をやれば、彼の品格、都民の信頼を取りもどすことは不可能に近くなるだろう。だれも擁護してくれない情況にいたっても、知事に固執するのは恥ずべきことだ。(記 18:08)
〔追記1〕 午後23時のニュースでは都議会の理事会が再開され、都知事の自発的辞職の説得を継続するという。これまで舛添氏はガンとして辞職を拒否し、リオ五輪出席まで留まろうとしている。自分が何をしたいかばかり言っていて、都民が望んでいることを省みないというのは、都知事の資格がないどころか人間としてエゴの固まりだと思われても仕方がない。「東京都を守るため、子供を守るため」~などと自分のことしか考えていない。
※6/14 23:45 理事会での話し合いは決裂(辞職拒否)。
※6/15 10:00頃 辞職願提出。本会議で辞職(6/21付け)受理。退職金2200万円支給。
〔追記2〕 打ち首(不信任案可決)より、名誉ある切腹(辞職)を選んだということだが、あまりにも見苦しい茶番だった。最後の発言でもリオ五輪出席への未練をくどくど言っているのには呆れた。町の人へのインタビューでは、「当然だね」、「遅かったね」、「しぶとかったね」、「疑惑をウヤムヤにされた」といった否定的な意見ばかりだった。
※ツイッター件数 4/28 7万6587件、5/12 26万4559件、5/20 20万7134件、6/6(調査結果発表)には42万5000件を超えた。
世界に恥を晒してしまった、こんな男を都知事に選んだ都民、これを支援した与党・公明党の責任も重い。
※NYTimes: もっともよく聞かれたコトバは゛SEKOI"だった。BBC: 東京五輪を辱める行為だった。