Picasa Web閉鎖

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2016年2月12日、Picasaを閉鎖することがGoogle Picasa Blogで発表され、同年8月にPicasa Web Albumが閲覧できるようになった。下記のサービスにアップした写真が一箇所に集められたということだ。

  • Picasa ウェブ アルバム
  • Google+
  • Blogger
  • ハングアウト
  • Google フォト
  • Google ドライブ

いずれのサービスも過去に利用したが、紆余曲折を経てサービス体系が混乱した。明らかにGoogleの戦略なきサービス展開だった。PicasaがGoogleに買収されたときに、これはいずれ閉鎖されるだろうと思った。writly(Microsoft Wor相当)もirow(同Excel相当)がGoogle買収後まもなく消滅していったからだ。その後、Google Photoがリリースされたため、Picasaがなくなるのは時間の問題だと確信した。

それでもPicasaは長い間生き残ってきたほうだ。私は2000年からデジカメを使うようになり撮影枚数がどんどん増えた。多量の写真ファイルを管理するソフトをあれこれ試した結果、2003年頃からはPicasaを日常的に使うようになった。

無料ブログのblogspotが、やはりGoogleに買収されたがBloggerと名を変えて生き残った。このBloggerとPicasaが連携するようになり大変便利になった。文字通り1分で新規ブログサイトを開設できる。Picasaから直接Bloggerに写真付きブログ記事を投稿でき、その後携帯(さらにスマホ)で撮った写真をオンラインでPicasaおよびBloggerに投稿できる便利な機能が早くから提供された。

Picasa/Bloggerはいずれなくなると思っていたから深入りしないように気をつけてきた。Google Talk、Chat、Buzz(twitter対抗)なども数年で消えてゆき、いまはハングアウトのようだ。Picasa Web, Google Photo, YouTube(Google買収)、Docs、Google Driveなど数え切れないほどのサービス(アーカイブ接続は27種類)が乱立し、これら混乱したサービスの整理、体系化、統合化を目指したGoogle+が出てきたが、それもうまく行っていないようだ。そういうことが予想できたので実用的には使わず試す程度にとどめた。

とりあえず27件のサービスのアーカイブを作成し、Google Driveに追加した。無料の容量が15GBあるので、Web用写真(1枚300kb~500kbに圧縮)を数万枚ほど保存できる。今後は、Googleフォトを使うことになる。

  • Picasa Webに保存した写真やアルバムは、Googleフォトに引き継がれた。
    ※プライバシー設定などはすべてリセットされGoogleフォトのデフォールト値になっていた。
    ①写真を撮った場所が自動的に表示されるので注意が必要だ。
    ②写真に写っている人物の顔も自動的に検索され表示される。
    ③フォト検索結果に表示される可能性がある。
  • 過去にダウンロードしたPicasaは使えるが、アップデートは打ち切り
    ①Googleフォト・アップローダーを使える
    ②同期機能は使えない。Googleフォト案内ページが開く。
  • Picasa3のG+ボタンをクリックすると「アルバムアーカイヴ」が開く
    ①Google+, Blogger, Googleフォトなどのサービス共通の保存場所
    ②一般公開した写真は誰でも閲覧できる。
  • Googleアカウントでログインは無効になっていた。
    空白のウィンドウが開くがそれ以上のレスポンスなし

Googleフォト

スマホで使っていたが、もう1年以上スマホを使っていなかった。Windowsブラウザーからアクセスして調べた。「設定」をみるとアップロードサイズが「元のサイズ (残り 390.5 MB)」になっている。残り390.5MBというのはGoogle Driveのことだろう。「高画質 (容量制限なし、無料)」にチェックをつけ、「容量を解放」すると、235MB解放できた。

Googleフォト機能を試したが、Picasa Webに及ばないことが分かった。写真アルバムの管理は手作業でやるしかない。スマホで撮った写真を自動アップロードできるのは便利だが、写真が数百くらいなら目視でマネージできるが数万ファイルになるともう無理である。当分はPicasa3を継続使用するとしても、新しいパソコンではインストールもできなくなったから、代替ソフトを考えないといけない。

すべての写真を自宅サーバ(兼LANファイルサーバ)およびレンタルサーバに保存し、CMSソフトで管理しているため、すべてブラウザで閲覧できる。問題は写真の編集(色合いやコントラスト、サイズ変更など)だ。クラウドで可能だが、Picasaのような利便性がなく、作業効率が悪い。高価な有料ソフトを使う気もない。

Googleドライブ

Googleドキュメント(Word/Excel/Powerpoint相当でMicrosoftドキュメントも開いて作成・編集できる)だけを保存している。学習のためHTMLや写真ファイルも保存したが、機能や仕組みがわかったあとは使っていない。ブラウザで開けるが写真ファイなどへのリンクが機能しないからだ。これはDropboxでも同じで、それが使わなくなった大きな理由である。バックアップ用、モバイル用にたまに一時的に使うだけだったが、自宅サーバを設置してからは、その必要性がなくなった。

先にバックアップ用にPicasaなどにアップした写真をGoogleドライブにダウンロードしたが、なんとZip圧縮形式で14GBもあった。その結果ドライブが無料範囲内の15GBに達していた。数年前、スマホのGoogle+およびフォト同期機能をオンにしていたからだ。スマホで撮った写真が即アップロードできる機能で便利ではあるが、バッテリを食いすぎるために中止した。その頃からLTEスマホでは無料でアクセスできる通信容量が制限されるようになったことも使わない理由である。以前と同じように使ったら毎月数万円以上かかってしまう。無駄なお金を使う必要はない。

Google Driveを整理するためにWindows版をダウンロードした。

データのダウンロード

Google サービスのデータからアーカイブを作成できる。作成したアーカイブをGogleドライブ、MS OneDriveなどに保存できるが、2バイトのファイル名(日本語)はすべて文字化けする。そのためダウンロードした一覧(index.html)からのリンクが機能しない。TakeOutのファイル名のエンコーディングがutf-8であるのが理由で、Windowsでは文字化けする。

utf-8に対応した解凍プログラムを使って、zipファイルを展開すると文字化けを解消できる。Explzh for Windows を使うことで、文字化けは解決できた。

27 件の Google サービス
合計 24.3 G バイト
Google のアーカイブについて詳細をご確認ください


〔追記〕 Panoramio no longer available after November 4, 2016

地図と写真と日記(紀行文)を整理するのに便利なサイトだった。PicasaもPanoramioも、古くはwritlyもirowsも、Googleが買収したソフト・サービスがどんどん消えていった。残念である。Panoramioへのアクセスは2017年11月まで。Google+アカウントに接続すると、アップロードした写真はGoogle Album Archiveに保存できる。

※Panoramioプロファイルは実名で赤いだるまロゴを使っていた。これを「青春18ぶらり旅」(Google Pageの名前でひまわりのロゴ)に変更した。