経済的不平等(Economic inequality)、または貧富の差(ひんぷのさ)とは、経済活動の過程において発生する富める者とそうでない者の差のことである。基本的に問題とされるのは、同一国家・地域内での差である。先進国の貧困層は、開発途上国の中流層より恵まれた暮らしをしていることは珍しくない。以上ウィキの説明である。経済格差のほかに、男女格差、地域格差、教育格差、人種格差といったコトバが使われることも多くなった。
具体的な経済的不平等には、所得格差、賃金格差、資産格差をがある。メディアで上位1%の富裕層が世界の富の90%(要確認)を占めるといった話題が出たりするが、これは資産格差のことである。メディアによっては異なる指標が伝えられるのは、いろんな調査報告があるからだ。
- 原田泰 『コンパクト日本経済論(コンパクト経済学ライブラリ)』 新世社、2009年
最も豊かな国と貧しい国では、一人当たりの所得の差は100倍以上。 - Divided we Stand: Why Inequality Keeps Rising, Angel Gurría, OECD, Paris , 5 December 2011
OECD諸国において、人口のトップ10%グループの平均収入は、人口の下位10%グループの平均収入の9倍となり、25年前の7倍からさらに上昇した。 - Japan Real Time 日本でも格差は広がる-欧米で話題『21世紀の資本論』WSJ 2014年5月13日
日本の高所得層の上位1%が占める国民所得シェアは約9%であり、1980年代の7%から2ポイント拡大している。 - 富の独占率:日本低水準、中国は大幅に上昇ChinaPress 2014年10月17日
所得上位10%人口の資産が総資産に占める割合は、1位ロシア84.8%、2位トルコ77.7%、3位香港77.5%、4位インドネシア77.2%、5位フィリピン76%、6位タイ75%、7位アメリカ74.6%、8位インド74%となった。 - 1%の富裕層、世界の富の半分を保有へCNN.co.jp 2015年1月20日2015年1月19日、
国際支援団体オックスファムは、世界の人口の1%の富裕層がもつ資産の総額が、2016年までに残りの99%の人口の資産の総額と同程度になるという推計を発表した。
日本でも経済格差、貧富の差といったコトバをよく聞くようになった。世界各国の事情に比べれば日本はまだ格差が少ない。OECD諸国の調査報告でも、日本は例外といっている。日本で話題になるときは、数十年前より所得格差が大きくなったという比較論であることが多いようだ。かつては1億中産階級というコトバがよく使われたが、いまは中産階級が減少し、富める者と貧しい者の格差が広がっているというのだ。
貧富の差を、富める者の食事と貧しい者の食事で表現した写真がある。Henry and Caitlinが作成したPower Hungryだが、分かりにくいので編集した写真を掲載する。クリックすれば拡大表示。