目くるめく旅のはじまり
24 March @Dallas, Texas
今日、Dallasに入った。"Kempinski"という変わった名前のホテルに泊まる。ドイツの由緒あるホテルのひとつだそうで、テキサス好みの豪華さである。この一室に落ち着いて、日本を離れてからの目まぐるしい旅を思い出している。
Sunday 20 From Narita to London
成田を発ちイギリスに入る。 飛行時間は13時間55分。 英国航空を利用した。各座席の前に7インチ位の大きさの液晶TVがついている。最新のハリウッド映画、コメディ映画、ニュース番組、懐かしの映画、スポーツ番組など合計8チャネルあり、自分の好きな番組が自由に見られる。約14時間の飛行時間が気になるどころか、眠る時間も忘れて、一年分の映画を見た!? Sylvester Stalone主演のCliff Hunger, Anthony Hopkins主演Remains Of The Day, 中世の十字騎士を描いたMusketeers, 女性に圧倒的人気のあるRichard Geer主演のMr.Jones(だったかな?)などなど。
飛行機の中で出張の準備をしようと思っていたが全く手つかず、かつ寝不足!? ロンドン現地時間で夕刻に到着した。さすがに疲れが出て、早々と8時過ぎにベッドに入った。途中目を覚ますことなく、翌日8時までぐっすり眠った。12時間!も眠ると、目はパッチリ開いて元気溌剌となる。
Monday 21 Six Meetings
顧客4社を訪問し、加えてICL/FELの人間とも会って、それぞれ短時間ではあったが、効率的に用件を済ますことができた。その夜は、往年の名画「My Fair Lady」の舞台となった有名なAscot競馬場にあるイタリアンの店で夕食。 特別に注文したエンジェルヘアにミートソースをかけた特製のパスタを満悦した。
Tuesday 22 From London to New York
朝6時起床。ロンドンLHR空港8時30分発の飛行機でニューヨークへ飛ぶ。飛行時間約8時間。JFK空港でレンタカーを借り、北へ車で約50分走ると、海と丘に囲まれた町Stamfordがある。昼過ぎに着き、早速仕事開始。
Wednesday 23 From New York to Houston
夕刻、JFK経由でテキサス州Houstonに移動。飛行時間4時間。 ニューヨークはまだ肌寒い気候であったが、ここはもう蒸し暑い夏のような気候である。Sheraton Astrodome泊。ただ寝るだけの宿。
Thursday 24 From Houston to Dallas
午前、NASA Johnson Space Center訪問。Gary Wardとbreakfast meeting。NASAでのDTC利用状況と今後の予定を聞く。 何年振りかで訪れた思い出のHoustonではあるが、感傷にひたっている時間はない。まぶしく暖かい太陽の日差しに残る未練をふりきってDallas行きに飛び乗る。
……というわけで、今日Dallasのホテルに落ち着き、明日の仕事の準備を完了。 少し時間ができたのでベッドに入る前のひとときを駄文を書くことで費やしている。明日は、午前中にNovell社と打合せをして、午後にはSan Franciscoに移動という目まぐるしい日程である。
ここDallasにもいくつか思い出がある。空港からホテルへ走る。太陽が沈むにはまだ時間がある。懐かしい思いがこみ上げてくる。ちょっと寄り道をしようと思い、町中から郊外へと走る。30分も走るとそこは大草原。360度地平線が見える所にでる。時あたかも太陽が真っ赤に染まって、地平線の彼方に沈んでいった。そんな光景を目の当たりにしていると、大自然の暖かみが身近に感じられ、生きる喜びと勇気が満ちてくる思いがする。せせこましい仕事を忘れ、都会を抜け出して、自然の中を彷徨する旅に出掛けたい衝動にかられる。
一度沈んだ太陽が、いま顔を出そうとしているような錯覚にとらわれ、青春時代の象徴的言葉を懐かしく思い出す。
「若者よ、夜明けとともに旅に出よう」