2億年前から存在した空を飛ぶ爬虫類の化石がたくさん見つかっている。最初に発見したのは古生物学の姫といわれたメアリー・アニングで、1828年のことだった。8000万年前には尾の短い翼竜が空の王者となった。7000万年前のケチャルコアトルスの翼の全長は15mもあり、現在のグライダーのように飛んだ。Flying Monsters 2010
NASAは2033年を目標に火星有人探査計画を進めている。地球から火星までの距離は月の150倍。前人未踏の長距離飛行を実現する大型打ち上げ機スペース・ローンチ・システムの開発が進む。火星への往復で飛行士はおよそ1年4か月を宇宙で過ごす。無重力に近いというベッドに横になった状態で70日間を過ごし、長期間の無重力状態が心身にどのような影響を及ぼすのか検証する実験にも密着する。(2014年イギリス)
凍った天体、冥王星。太陽系誕生時の状態が冷凍保存されていると言われ、研究者たちを魅了してきた。しかし、地球からあまりに遠く、姿をはっきり捉えることはできなかった。ニューホライズンズが探査に出発したのは2006年。以来、冥王星が惑星の分類から外れるなど状況が激変する中、今年ついに最接近を果たした。人類が初めて目にする冥王星のクローズアップ。太陽系誕生の秘密は明らかになるのか!?(2015年アメリカ)
のんびりした動きから静かでおとなしい動物だと思われがちなカメ。しかし中には目にもとまらぬ動きを見せたり、凶暴な種もいる。3億年生き残ってきたカメの生態に迫る!
恐竜すら誕生していない時代から基本的な体の構造が変わらないカメ。進化のレースをリードしてきた長距離ランナーだ。中には200年以上生きるものも。その生態は不思議に満ちている。産卵のときだけ同じ場所に同じタイミングで一斉に集まるヒメウミガメ。朽ちた木そっくりに擬態し忍者のように獲物に忍び寄るマタマタ。口の中の特殊部位を疑似餌にして魚を捕らえるワニガメ…。その驚きの生態を紹介する。(2015年スペイン)
週に11の習い事を掛け持ちし、1日13時間フル回転!子供だけでなく親もヘトヘトだ。バラバラになりかけた大忙しの家族を救うべくスローライフの提唱者が立ち上がる!
子供の習い事が過熱するオーストラリアでは、忙しすぎる家族が急増中。そんな彼らの生活改善に「スロー」というキーワードで挑む人物が現れた。やり方はいたってシンプル。「家庭内の画面はすべてオフ」など5つのルールを守るだけだ。大きく生活スタイルを変えずとも、ほんの少し意識を変えるだけで、効果は絶大!それぞれの家庭に合ったバランスのとり方とその重要性が見えてくる。(2015年オーストラリア)
~小さな体に潜む驚異の力~愛くるしい姿に隠された驚異のたくましさ!手乗りサイズのリスに秘められた意外なまでのサバイバル能力を、あの手この手の実験によりあらゆる角度から解き明かしていく。
つぶらな瞳にふさふさのしっぽ。見かけはぬいぐるみのように愛らしいリスだが、驚異の跳躍力と敏しょう性でどう猛な鳥をかわし、しっぽを利用してガラガラヘビをだます。身体能力だけでなく、勇敢さや学習能力の高さもピカイチだ。リスのサバイバル能力を試すため、シーソーやゴンドラなど9つのトラップを盛り込んだ究極のアスレチックコースを製作。リスはトラップをクリアしてエサにありつけるのか!?(2014年アメリカ)
~古代中国の栄枯盛衰~全身を玉(ぎょく)という宝石の衣に包まれた王。そして宮廷の生活をそっくり模した副葬品の数々。時代を追って古代中国の王の墓を見つめながら、その栄枯盛衰に迫る。
2千年前、ローマ帝国と肩を並べる巨大な国があった。漢王朝だ。400年以上続いた漢は、広大な中国という国の礎を築き、文化的アイデンティティーを確立した。景帝など歴代の君主の墓からは、宮廷の生活を忠実に写したレプリカや貴重な宝石、玉(ぎょく)で作られたひつぎなどが見つかっている。権力を象徴する玉の埋葬衣装も発見!が、糸は金ではなくメッキだった。そこに見えるのは苦しい台所事情…。(2015年イギリス)
3億5千万年前の地球には巨大な昆虫が飛び交っていた。巨大化の鍵を握るのは酸素濃度。現在は21%だが、当時は35%あった。酸素濃度の高さは昆虫の体にどのような影響を与えるのか?強力なX線でスキャンし、呼吸の様子を調べると、気管に秘密が隠されていることがわかる。さらに、滑空するは虫類や鳥の祖先などのライバルや捕食者の登場も打撃に。しかし、最後の引き金となったのは花だった…!?(2015年フランス)
シベリア北部の広大な原野、ツンドラ。ここで暮らすシロフクロウはレミングというネズミの仲間を食料にしている。しかし、この年はレミングが少なく、ヒナの1羽が命を落とす。元来渡り鳥ではないが、獲物を求め、欧州へ向けて旅に出るオス。5千キロに及ぶ大陸横断の道中には、ホッキョクウサギやオコジョなど、極寒の地をたくましく生き抜く動物たちの姿が。オーロラなど北極圏の美しい冬景色とともに描く。(2015年ドイツ)
大海原の上を何日も飛び続ける渡り鳥は一体いつ眠るのか?答えは「飛びながら」。また、首が長く、横たわると起き上がるのに時間がかかるキリンは、襲われてもすぐ逃げられるよう立ったまま眠る。キリンは脳を左右交互に眠らせているのだ。また、イルカなどの海洋哺乳類は眠りながら会話をしていると考えられている。ホエザルのように子どもが大人の3倍眠る種もいる。知られざる睡眠の世界を科学する。(2015年スペイン)
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