4月17日(日)から新シリーズ「"ブッダ最後の旅"に学ぶ」が始まった。第1回「旅のはじまり」の再放送に気がつき、途中から録画した。 NHKオンラインhttp://www4.nhk.or.jp/kokoro/ によれば9月まで全6回、毎月第3日曜日の午前5時~6時に放送される。毎週別テーマなので誤解する。
日々是好日
「人々悉く道器なり 日々これ好日なり」~中国唐時代の雲門文偃(ぶんえん)禅師の語で知られる。曹洞宗の経典のひとつ、瑩山禅師の説法をまとめた「伝光録」に収録されている言葉である。 「相対的な価値観を超越し、宇宙と一体となって悠々と生きる事が 人間としての真実の生き方であるという境地に達すれば、 日々すべからく好い日である」
シリーズ 私の戦後70年「仏性を見いだし 人を育てる」
戦後まもなく山形県の中学校で子どもたちに生活をつづらせた文集「山びこ学校」で、無着成恭さんは戦後民主主義教育の旗手となる。激動の戦後教育の中、無着さん独自の実践の根底にあるのは、子どもひとりひとりが持つ「仏性」を見いだすこと。原点は、幼い頃より禅僧の父から学んだ仏教の教えだ。何が正しい教えで、正しい師なのか。人間ではどうにもわからないことを、どのように受け入れるのか...。人を育てることの本質に迫る。
アーカイブス「心をわかちあう」
「森のイスキア」を主宰した佐藤初女さんが2016年2月1日に逝去された。苦しみを抱える人々と歩んだ佐藤初女さんの言葉を再び、蔵出し放送。【初回放送2002年3月3日】
佐藤初女さんは、青森県岩木山麓にある集いの場「森のイスキア」や弘前市の自宅で、人生に悩み、助けを求める人々を受け入れ続けた。苦しみが大きいほど、人はそれを言葉にするのが難しい。心を込めた食事を作り、自分を無にして話を聞くことで、人々の閉ざされた心の扉が開き、やがて自ら解決の道を見いだしていく。自分を犠牲にした献身の背景には、長い闘病経験や恩師からの言葉がある。佐藤さん自身の心の奥底にあったものとは。【出演】森のイスキア主宰...佐藤初女
さとりへの道~華厳経に学ぶ~第5回「教えを慕う人々」
大乗仏教の重要経典の一つ『華厳経』に学ぶ6回シリーズをアンコール(3月まで)。第5回は中国、朝鮮半島、日本にて教えを慕う人々の姿【初回放送2014年8月17日】
華厳経は西域で編さんされ、中国、朝鮮半島、日本に伝えられた。戦乱や天災など不安に満ちた時代に、華厳の教えに希望を見いだした人々。中国:華厳教学を確立した五人の祖師のうち、智儼と法蔵。朝鮮半島:新羅・高句麗・百済の三国時代の戦乱後、人心が再びひとつになることを願った僧・義湘。日本:人々がさとりへの道を歩む菩提心を起こすよう信じ、華厳のしん髄を伝えようとした僧・明恵。時代や地域を越えた求道者の姿を見る。
シリーズ 私の戦後70年「かくも長き道のり」
第6回は、二・二六事件で父を殺された娘と殺した兵士の弟、二人の人生の歩み。二・二六事件で、陸軍教育総監の父を目前で殺された渡辺和子さんと、その父にとどめを刺した陸軍少尉の弟、安田善三郎さん。二人は、事件から50年の法要で初めて顔を合わせた。兄のことに負い目を感じてきた安田さんは驚愕(がく)する。渡辺さんが父を殺した兵士たちの墓に手を合わせたからだ。渡辺さんはカトリックの修道者として、困難をいかに生き抜くかを実践してきた人だった。二人の出会いで生まれたものとは。 【出演】渡辺和子(ノ-トルダム清心学園理事長),安田善三郎(葉山在住)
ブッダ最後の旅
ブッダが弟子たちと修行生活を送っていたマガダ国の霊鷲山を出発し、ガンジス川を渡るまでの旅をたどる。マガダ国の大臣との対話や弟子たちに繰り返し説いた「三学の教え」、さらにガンジス川を渡った時の神秘的な伝承などを読み解きながら、古代インド人の信仰の世界に深く分け入り、それまでのバラモン教に代わって新しい教えを説いたブッダの思想の真価を浮かび上がらせていく。
さわって広がる心の絆
「さわることで心の豊かさと可能性を広げよう」と語るのは、国立民族学博物館准教授の広瀬浩二郎さん。中学1年生のとき病気で視力を失い、以来「さわる」ことで世界への理解を深めてきた。現在は研究者として国内外でフィールドワークを重ね、対象に直接ふれることで、文献だけでは知りえない発見や感動を発信し続けている。広瀬さんが「視覚を使わないからこそたどり着けた」と語る世界を伺う。
禅の語録を読む
小川隆さんは、中国語と中国文学の大家、入矢義高氏の現代語訳禅語録に魅了され、没入した。唐から宋へ禅語録の推移をたどり、難解なだけではない禅の世界を紹介する。
第二の誕生
志慶眞文雄さんは十歳の夏、夜空の星を見上げ、いつか自分が死ぬという恐怖に襲われた。以来、半生をかけて生死の問題に取り組んできた。【初回放送2014年11月2日】
生まれて食べて寝て起きていつの間にか死を迎える人生では、誕生は一回だけであるが、死の恐怖に直面させられ生死の問題を解決するまで苦闘を続ける人もある。その一人、志慶真文雄さんは、少年時代にこの問題に突き当たった。そして、答えを求めて苦悩を続けた末に、仏法に出会った。現在は地元沖縄で、仲間と共に仏の教えを学ぶ会を続けている。生死の問題を解決したことで実感した「第二の誕生」の心境について伺う。 【出演】小児科医・まなざし仏教塾代表...志慶眞文雄,【きき手】金光寿郎
日本庭園の伝えるもの
禅僧の枡野俊明さんは、国際的な庭園デザイナーでもある。世界各地で75以上の庭を手がける。日本庭園の根底にある「禅のこころ」を伺う。【初回放送 去年1月4日】
枡野さんが禅の庭と出会ったのは小学五年生のとき。家族で訪れた京都・龍安寺の庭の美しさに心を打たれた。以来、ひたすら庭造りを目指し、大学で植物学を学ぶかたわら、造園設計の第一人者・斎藤勝雄氏に師事した。卒業後、總持寺で修行をする中で、自然の中に生かされている自分に気づき、庭造りと禅の修行が一つになったと言う。ものの本質をとらえる禅の世界について、枡野さんが手がけた庭を拝見しながら話を伺う。 【出演】建功寺住職,庭園デザイナー...枡野俊明,【きき手】金光寿郎
自己にたよれ法にたよれ
ブッダ一行はヴァッジ国の首都ヴェーサーリーに入るが、まもなく雨期を迎え、近郊の村に滞在。その間、病に倒れたブッダは愛(まな)弟子のアーナンダに「自己にたよれ、法にたよれ」と説く。ブッダはなぜアーナンダにこう語りかけたのか?そして「我執」を否定したブッダが説く「肯定すべき自己」とは何なのか?この言葉の元になった古代インド語の語義を説き明かしながら、ブッダの真意を読み解いていく。 【出演】東京大学大学院教授...丸井浩,【きき手】草柳隆三