伊藤若冲

伊藤 若冲(正徳6年2月8日(1716年3月1日) - 寛政12年9月10日(1800年10月27日))は、 江戸時代中期の京にて活躍した絵師。写実と想像を巧みに融合させた「奇想の画家」。「生誕300年記念 若冲展」2016/4/22~5/24

謎の天才絵師

明治以降一般には忘れられがちな時期もあったが、昭和45年(1970年)に辻惟雄の『奇想の系譜』が出版されて以来注目を浴びるようになった。 1990年代後半以降その超絶した技巧や奇抜な構成などが再評価され、特に、アメリカ人収集家ジョー・プライスのコレクションにより飛躍的にその知名度と人気を高めている。

生誕300年を記念して開催される「若冲展」(東京都美術館)では、初期から晩年の代表作品が集結。もともとセットだったと言われる「釈迦三尊像」(3幅)と「動植綵絵」(30幅)の33幅などが公開される。

百犬図

最晩年の作品『百犬図』。集大成となる絵のテーマに子犬を選んだのはなぜなのか。奇想の絵師が80代で辿りついた境地とは...? 可愛らしい子犬たちが画面を埋め尽くす一見のどかな世界。40~50代で取り組んだ『釈迦三尊像』『動植綵絵』と全く同じサイズの絹地に描かれている。 30年の歳月を隔てて描かれたこれらの絵には、一体どんなつながりがあるのか?そこには、絵師が生涯考え抜いた一つの問いとその答えが込められている。

いのちのミステリー

江戸時代の天才絵師・伊藤若冲。魅力は超細密に描いた動植物。ゾウ、ニワトリ、カエル、タコ...。なぜあらゆる生き物を描いた? 若冲の大きな謎に貫地谷しほりが挑む! 代表作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」を始め作品には、あらゆる生き物が登場する。ニワトリ、スズメから、ハサミムシ、フグ、そして虫に食べられた葉っぱまで...。なぜ、そこまで生き物を描き続けたのか? それはいのちを巡るミステリー。実は、「動植綵絵」にとりかかる前、若冲には"空白の二年"があった。さらに、若冲の時代に飢きんが起こり大勢の人が亡くなった。絵に隠されていた人々に語りかける意外なメッセージとは?

【出演】貫地谷しほり,辻惟雄,小林忠,さかなクン,今森光彦,内山りゅう,松岡正富,石田利男,佐々木閑,伊藤信博,川端咲子,山口真理子,大石学,阪田良介,【語り】黒沢保裕

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