恋する百人一首

千年前の"恋バナ"をネタに大久保佳代子と壇蜜がディープな女子トーク。NHK・Eテレの新番組『趣味どきっ! 恋する百人一首』12月7日スタート。案内人は国語学者・埼玉大学名誉教授の山口仲美氏。

毎週月曜 後9:30~9:55、全8回
※再放送 総合テレビ:毎週水 前10:15~10:40
     Eテレ:翌週月曜 前11:30~11:55

たまたま再放送の第1回を視聴し、途中から録画した。"お堅い"NHKは過去の話で、初回タイトルがいきなり「ベッドイン」 肉食女子芸人も「NHKで大丈夫なの?」と気にかけるような内容だった。

山口仲美氏は、NHKだからなどと斟酌せず、淡々と学術的に解説していくのが小気味良い。平安時代の貴族文化・風習の一端が伝わってくる。

  • 逢う=SEX
    平安時代の未婚女性は男性に顔を見せなかった。そのため、逢うこと、相手を見ることは重い意味をもっていた。密会をして互いの心身をを確認した翌朝、男がその女を気に入ったときは、後朝(きぬぎぬ)の歌を贈る。三日三晩通ったら結婚が成立する。男から返事がないとき、それを嘆いて尼になる女性もいた。
  •  
  • 一夫一妻多妾制
    妻の座に格があり、正妻は一人でほかは妾妻と言った。一夫多妻ではなく、一夫一妻多妾制というのが正しい。妾妻のほかに愛人もいた。
  •  
  • 通い婚
    結婚が成立した後も、同居することはなく、男が妻のもとに通う。もてる男、結婚できる男は、歌を詠みコミュニケーションする能力が高く、結婚後も通い続けるというエネルギーが必要だった。
  •  

中世までの日本では「逢う」ということは「SEXする」と同義だったが、英語圏では「愛するLOVE」ということが「SEX(Make Love)」だというのと似ている。今日の日本でも、文学的表現で「逢瀬を重ねる」というのは「逢ってSEXを重ねる」と解釈される。

第3回

平安時代を代表する4人の才女たち。枕草子の清少納言、源氏物語の紫式部、かげろう日記の道綱母、天才歌人・和泉式部。彼女たちはどんな恋愛をしたのか?百人一首に残された歌を手がかりに、それぞれのライフスタイルや恋愛事情を探る(4回連続)▽あなたもチェック!恋愛学で女子力タイプ診断(作成:早稲田大学・森川友義教授)▽ドラマ【夜をこめて鳥のそらねははかるとも...】キャリア系・清少納言の恋愛かけひきメールとは?

放送予定

  • 第1回「ベッドイン」12月7日
  • 第2回「許されざる恋」12月14日
  • 第3回「キャリア系・清少納言の恋愛事情」12月21日
  • 第4回「モテ女・和泉式部に学ぶ魔性テク大研究」12月28日
  • 第5回「女の分かれ道 セレブ美人妻・道綱母」1月4日
  • 第6回「オクテな地味女・紫式部」1月11日
  • 第7回「はじめよう!恋する心の伝え方」1月18日
  • 第8回「恋の終わりの処方箋」1月25日
地球ドラマチック HOME