竹田城には今朝早く登ろうと思ったが雨になるという予報を聞いて昨夕に登った。一日に二つの山城に登り足も疲れたので今朝はゆっくりした。泊まった宿の部屋から竹田駅と城が見えた。宿泊客は私一人だった。京都・奈良・大阪からは日帰りの距離なので宿泊客は少ないのだろう。一瞬雲が切れるが小雨が降り続いた。街中を散歩したあと、昨年から運行が開始された観光列車「竹田城跡号」に乗った。
寺前で乗換え時間があったので下車する。「町」で周辺に歩きたいところはなかった。駅舎に「映画ノルウェイの森」と「平清盛」の撮影ロケ地だという広告があった。「砥峰高原」である。観光案内所は閉まっていた。駅員に聞くとかなり山奥でバスも途中の集落までしかないという。またの機会に調べてから行きたいものだ。
12時半に姫路駅に着いた。一年ぶりだ。駅を出ると姫路城が見えた。あいにくの雨模様だが、城内を散策しようと歩いた。大手門入口で「いまからお弁当を半額にします」との声が聞こえた。今朝から何も食べていなかったので450円で買った。
城内公園に入り左手に行くと少し高くなったところがある。そこは人影が少なく静かだった。幸い雨は止んでいた。早速ベンチに腰掛け幕の内弁当を開いた。眼前に満開の桜と天守を眺められる特等席だ。桜を愛でてのんびり過ごす。
登城入口はまだ混雑していたので登城はやめて東へ向かって歩いた。野面積みの城壁の案内があった。見事な石垣である。さらに進み城域の東側に出たところに姫路神社があった。一組の新婚夫婦が記念撮影をしていた。ほかに客はいない。その隣りに東屋がある。ちょっとした庭園で掘割にそびえる城壁と天守が見える。犬の散歩をする人、写真撮影をする二人連れ、一人散歩する年配の人、それくらいしか人影がなかった。しばし雨宿りをする。
堀に沿って北に歩くと右手に出口があった。そこを出たところに「千姫の小径」があった。大阪城落城と千姫救出の話はよく知っていたが、ここに千姫の足跡があるとは一週間前まで知らなかった。NHK歴史ヒストリアだったと思うが、姫路城を取り上げていた。千姫は本多忠刻と再婚して姫路城にやってきたということだ。
城を一周して大手門にもどり姫路駅に向かった。裏道を歩いているとビル群の一角に長壁神社があった。縁起によれば、城内にあった神社の御分霊を長源寺の社に遷座したとき、奉仕参列した人々が白衣の代わりにゆかたを着用したことから祭にはゆかたを着るようになり、いつの頃からかゆかた祭りと呼ぶようになったという。毎年6月22日~24日に催され、近隣から50万人の人が参拝に来るそうだ。
時刻は4時40分になっていた。次の行き先は決めていなかった。明石城や須磨浦公園が候補に浮かんだが雨模様なので行くにしても明日にしよう。サンマルクカフェがあった。一休みに入って宿探しをした。
明石、神戸、三宮、尼崎、大阪、奈良、京都と手当たり次第に調べた。アパホテル、東横イン、アルファ・ワン、サンルート、スーパーホテルなどの系列ホテルはほとんど満室だった。空室があってもたとえばアパ御堂筋本町駅前はシングル素泊り16900円だ!通常の3倍近くの価格だ。泊まる気はしない。東横インは無料権があるので高くてもいいが、シングルしかダメで空室はどこにもなかった。ツインの空室が一件あっただけだ。
30分以上調べて見つからずとりあえず電車に乗った。17時56分米原行き新快速で運よく坐れた。スマホでまた宿探し。京都には19時30分に着くので京都に泊まってもいいと思ったが、6000円くらいの宿は見つからない。一昨年までは京都で宿が見つからないということはなかった。どこもかしこも満室で空室があっても1万円以上という状況になった最初は昨年の3月21日だった。その後、夏休みのときは名古屋で二回あった。今回が四度目だ。仕方がないので田舎の実家まで帰ることにした。
大阪で途中下車して夕食をとり、近鉄に乗る前に駅構内にあったドトールに入って、写真をパソコンに取り込み・・・最寄の駅から30分歩いて帰ったのは10過ぎだった。
歩数計 18,524歩~それほど多くないが約10キロのリュックを背負って歩いた歩数なのでさすがに足が疲れた。