企業・団体のホームページ、最近では警察庁HP(2016/01/27)までもがサイバー攻撃によってアクセスできなくなる事件が発生している。かつてはプロの愉快犯がウィルスを作成してばら撒いていたが、いまや素人でもウィルス攻撃ができるインフラが整い、毎日発生する新種のウィルス件数は1万件とか10万件といわれる。そのため従来型(ワクチンの提供と発見)のウィルス対策ソフトでは防御できない事態になっている。パソコンだけでなく、自動車やスマホなどあらゆる電子機器(コンピュータ内蔵)もその脅威に晒されている。
邪悪な双子~WiFiに潜む危険~
ここ10年のIoT(Internet of Things)の進展に伴い、500億個の組込みコンピュータがつながるようになった。組込みコンピュータのソフトはより小さくシンプルにするため情報セキュリティ対策部分もそぎ落とされている。そのため攻撃を受ける脆弱性が高まっている。Wifiを活用したホームオートメーションも例外でなく、玄関の電子ロックもハッキングされる危険が高い。
スマホは個人情報の宝庫であり狙われやすくなっている。ダウンロードするアプリには悪意を持ったものがあり、スマホ内の情報にアクセスする権利を求めてくる。位置情報、電話帳、通話履歴などあらゆる個人情報がハッキングされる恐れがある。遠隔操作で写真やビデオを撮影できるが、スマホ所有者は気がつかない。