NHK日曜日7:45~8:00放送。日本の各地の自然や風景、そこで生きる生き物たちの姿を描く。
過去の番組(1998年4月~)内容を放送日別、地域別に紹介している。
参考地図
東京・多摩地方。住宅地の丘陵の谷あいに「谷戸」と呼ばれる湿地が残されている。周囲の山から1年中清らかな水が供給されるため、豊かな生態系が育まれてきた。水辺ではモリアオガエルが産卵、トウキョウサンショウウオが育つ。谷戸の田んぼを支えているのは、赤い糸のようなエラミミズ。土をきめ細かくし、水をきれいにすることから“田んぼの掃除屋”と言われる。清らかな水とともに生きるものたちを描く。
北海道のほぼ中央、富良野には広大な畑作地帯が広がる。なだらかな丘は開拓され畑になった一方で、丘の縁の傾斜のきつい場所は原生林のまま残された。その結果、広大な畑作地帯に森が点在する独特の環境が生まれた。この畑と森を巧みに利用して生きるのがエゾフクロウ。畑でネズミなどの獲物を捕り、森の巨木にある樹洞で子育てを行う。初夏、人間が作り出した農地に寄り添い生きる動物たちのたくましい営みを見つめる。