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母を見舞った後、亡くなった叔父さんの家を訪ねた。叔母さんは口数が少なくなっていたが元気そうだった。私が少年だった頃は叔父叔母はまだ20代だったので、兄ちゃん、姉ちゃんと呼んで、学校が休みのとき何度か大阪の家に遊びに行った。叔父は情の厚い、誰にでも気さくに話しかける人柄で、親族のなかでいつも世話役のような役割を引き受け、私の父(長男)を助けてくれていた。

少年の頃に、「これ使っていいぞ!」といってオートバイや空気銃、テープレコーダーなどを置いていってくれた。父が亡くなった後も、後見人のような形いろいろと気遣ってくれた大恩ある叔父さんである。急な訃報だったのでお通夜にもお葬式にも参列できなかった。今日やっと仏前で話しかけることができた。元気そうでいつもと変わらぬ笑顔を見せている姿が脳裏に浮かび安心した。

叔母さん、従弟夫婦としばし亡き叔父の思い出話をした。いろんな武勇伝もあるが、家庭では相当な亭主関白だったという話をしたから、さぞかし苦笑いをしていたことだろう。晩年は柔和になり奥さんを大事にしたという話を従弟から聞いて、さもあらんと思った。亭主関白ではあったが奥さんがいなければ立ち行かないことも分かっていたはずである。

福山城の夜桜

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いま福山のホテルにいる。夕刻に辞してどこに行こうかと考えてとにかく西へ向かおうと決め山陽本線に乗った。青春18きっぷがまだ4日分残っている。今日は途中下車の旅をする時間がないので行けるところまで行こう。ただ今夜の宿だけは確保しないといけないので、アパ系列ホテルをチェックしたら姫路、岡山、倉敷いずれも満室だった。近くで空き室があったのが福山駅前のパートナーズホテルだった。

福山ははじめてだ。雨は止んでいた。駅から出ると目の前に天守閣が見えた。提灯の灯りが見える。夜桜が見れると思って場内への階段を登った。ライトアップされた福山城の横手に三日月がかかっていた。時刻は9時45分。雨だったからかも知れないが、人影はなく桜のライトアップもなかった。カップルが登ってきた。城と桜を愛で、フラッシュの助けを借りて夜桜を撮った。

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大阪桜見物 2014