過去に途中下車したことがない蒲原駅と原駅に立ち寄った。いずれも駅から海辺へは近い。蒲原駅からは徒歩5分くらいで岸壁と冨士由比バイパス道路に阻まれ、海辺には出られなかった。西のほうに薩垂山が見えた。1年前に薩垂峠越えのコースを歩いたことが懐かしく思い出された。蒲原からは冨士山も見えない。早々に引き返して原駅に向かった。
原駅の出口は山側なので海岸へは迂回することになる。徒歩10分ほどだった。旧東海道を渡り防風林を越すと海岸は目の前だった。広々とした玉砂利が敷き詰められた海岸線が延びていた。東へ向かうと沼津駅近くの千本浜公園につながる。地図で見ると5~6kmだが、玉砂利の海辺は歩きにくいので2時間近くかかるかもしれない。
海辺に釣り人が一人いるだけだった。釣り人もいなくなり、静かな海辺に寄せる並みの音だけが聞こえる。地図から推し量ると北北西に冨士山が見えるはずだが、愛鷹山しか見えない。その向こうは夏を思わせるような白雲に覆われていた。1時間ほどのんびりして熱海へ向かうことにした。30分ほどだ。
