旧街道地図(試作)
母が亡くなり横浜~奈良を行き来することが少なくなった。結果として途中下車の旅をすることも少なくなり、この半年は一度も出かけていない。歩くことが少なくなり足腰の筋肉の衰えを感じるようになった。健康維持のために、途中下車にかわる歩き旅をしたいと思う。自分が歩きたいと思う場所はどこかと考えると、やはり歴史と自然の豊かなところだ。神社仏閣、旧城跡、山々などを訪ねたいと思う。
過去5年に渡る途中下車の旅で訪れたさまざまな場所で撮った写真を整理していると、神社仏閣、城跡公園、そして宿場町が圧倒的に多い。旧東海道の宿場で、昔の風情を感じられるところはほとんどない。旧東海道を歩いても、歩くのは車道ばかりになってしまうので歩こうという気はなくなる。まだ中山道のほうが歩いて楽しめる場所が多いと思う。もちろん、東京から甲府あたりまでの中山道は、東海道と同じように市街化されて車道が多いようだ。これまでの体験では木曽路あたりが、自分の性分にあった歩き方ができる場所が多いようだ。
調べてみると、旧街道を旅した人がたくさんいて、その記録・紹介文や写真をネットに掲載している。中でも「五街道の旅」と題したサイトには目を見張る膨大な情報が掲載されていた。自分で歩いて撮った写真と地図があるので大変参考になる。これまでのような思い付きで途中下車して偶然に任せて訪ねるような旅では得られない情報がある。あらかじめ歴史と地図を調べて歩いたほうがより多くの情報に接することができる。
もうひとつ目を惹いたサイトは「gpscycling.net/」である。輪行が趣味だと思われる作者が自ら自転車で走り、記録したGPSデータをもとに作成した地図(Google MyMaps)が掲載されている。旧街道別、都道府県別、年度別に整理されており、2001年からじつに15年に渡って記録されたものである。
※作者によれば地図ソフトは1990年から開発。2016年10月、継続してくれる企業への譲渡を考えている。
「五街道の旅」では、宿場の所在を示す地図があり、宿場名をクリックするとその宿場を旅した記録に移動する。gpscycling.netではたとえば中山道を開くと、GPS測定データ(時刻・距離・標高など)がGoogle Maps APIを使って地図上に径路表示されている。
こうした地図サイトを作りたいと思い、gpscycling.netを参考にして試しに「中山道」を作ってみた。マークは/map/mark/js/に保存。marker.jsからではなく呼び出し元からの相対アドレスにする。位置情報・マーカー内容は、nakasendo.jsに書いた。手作業になるのが難点だ。