熊野那智大社

1445串本発。那智1535着。雨は上がっていた。日暮れまで1時間半ある。どうするか思案していたら、 社会人一年生という女性二人連れが那智大社に行くという。一人は広島、もう一人は大阪から来たという。 「那智大社からの帰りの最終バスが17時40分なので、1時間半ほど見て回れる」と教えてくれた。 意を決して53分発の那智大社行きに乗った。

もう一人乗客がいた。青春18キップで全国の路線を乗りつぶす旅をしているという。すでに四国と北海道は制覇したそうだ。 那智は二回目で、今回は那智の滝口まで行くという。乗客は4人だけだった。

終点の那智山で降りる。300段はあるかと思われる階段道をリュックを背負って登るのはきつい。途中から眺望が開けるが曇り空で視界は良くない。 大社の鳥居前で道が二手に分かれる。右に行くと三重塔がある。

急いで三重塔を目指した。日が暮れる前に那智の滝を見て写真を撮ろうと思ったからだ。5分もかからなかった。 那智の滝が遠望できた。冬枯れで水量は少ない。三重塔は朱塗りで修復からさほど年月がたっていないようだ。 その右手に那智の滝が見える。見たかった風景だ。

時刻は4時30分。夕暮れが迫っていた。急いで引き返し那智大社拝殿を拝した。途中で別れた女性組が参拝を終えて引き返すところだった。 記念写真をとってあげた。

薄暗くなった境内に明かりが灯る。誰もいない。社務所にも人影がなかった。日暮れる前にバス停に着いた。誰もいない。 バスがすぐ来た。時刻を見ると最終バスより一本早い5時10分発のバスだった。バス通りの店は全部閉まって人影もない。

発車間際にリュックを背負ったハイキング姿の女性が一人乗ってきた。三重塔あたりでみかけた女性だった。 女性二人組は最終バスに乗るつもりだろう。三重塔のほうに行くといって別れたが、とっぷり日が暮れてもう暗闇が迫っている。 ちょっと心配だったが、旅慣れているようだったし二人だから大丈夫だろう。

5時30分に那智駅に着く。駅前に夕食を取れる店がなかった。軽食・喫茶の店が一軒あったが閉まっていた。 駅前に日帰り温泉がある。土地のおばさんがいたので聞いた。「何もない。勝浦に行けばある。」という。 「コンビニが道路沿いにちょっと歩いたところにある」と教えてくれた。今夜はコンビニ弁当が夕食だ。

昨夜は数時間しか睡眠をとっていなかったが、串本に向かう電車の中で仮眠したため日中は眠気を感じることはなかった。 しかし、宿に着き弁当を食べ、お風呂で疲れた体を休めると途端に睡魔が襲ってきた。就寝20時30分。

※歩行数:20245歩 写真:107枚 141MB 動画:17本 795MB

写真 地図

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