ウズベキスタンの古都サマルカンドの文化交差路。独立後スターリン像が壊され、民族の英雄ティムール(1370-1405)像が建立。ティムール一族が眠るグーリ・アミール廟は古都で最も美しいドーム。1941年ソ連の科学者がティムールの棺を開け、頭蓋骨から顔を復元した。棺の裏には「この墓を開いた者は恐ろしきものにに打ち倒されるであろう」と書いてあった。棺が開けられた三日後、ドイツ軍がソ連に侵攻した。恐ろしきものがやってきた。ソ連の科学者はすぐに棺の蓋を鉛で固め、それ以後二度と開けられていない。20世紀はじめ、ティムールの后を祀ったといわれるビビハヌム・モスクは荒れ果てていた。20年余りの歳月をかけてモスクは復元された。青い建物が立ち並ぶ街は砂漠の中の泉であり、ウズベキスタンの人々の心のオアシスである。