こころの時代

日々是好日

「人々悉く道器なり 日々これ好日なり」~中国唐時代の雲門文偃(ぶんえん)禅師の語で知られる。曹洞宗の経典のひとつ、瑩山禅師の説法をまとめた「伝光録」に収録されている言葉である。 「相対的な価値観を超越し、宇宙と一体となって悠々と生きる事が 人間としての真実の生き方であるという境地に達すれば、 日々すべからく好い日である」

私の戦後70年 第5回 仏性を見いだし人を育てる

戦後まもなく山形県の中学校で子どもたちに生活をつづらせた文集「山びこ学校」で、無着成恭さんは戦後民主主義教育の旗手となる。激動の戦後教育の中、無着さん独自の実践の根底にあるのは、子どもひとりひとりが持つ「仏性」を見いだすこと。原点は、幼い頃より禅僧の父から学んだ仏教の教えだ。何が正しい教えで、正しい師なのか。人間ではどうにもわからないことを、どのように受け入れるのか...。人を育てることの本質に迫る。

アーカイブス「心をわかちあう」

「森のイスキア」を主宰した佐藤初女さんが2016年2月1日に逝去された。苦しみを抱える人々と歩んだ佐藤初女さんの言葉を再び、蔵出し放送。【初回放送2002年3月3日】

さとりへの道~華厳経に学ぶ~第5回「教えを慕う人々」

大乗仏教の重要経典の一つ『華厳経』に学ぶ6回シリーズをアンコール(3月まで)。第5回は中国、朝鮮半島、日本にて教えを慕う人々の姿【初回放送2014年8月17日】

シリーズ 私の戦後70年「かくも長き道のり」

第6回は、二・二六事件で父を殺された娘と殺した兵士の弟、二人の人生の歩み。二・二六事件で、陸軍教育総監の父を目前で殺された渡辺和子さんと、その父にとどめを刺した陸軍少尉の弟、安田善三郎さん。二人は、事件から50年の法要で初めて顔を合わせた。兄のことに負い目を感じてきた安田さんは驚愕(がく)する。渡辺さんが父を殺した兵士たちの墓に手を合わせたからだ。渡辺さんはカトリックの修道者として、困難をいかに生き抜くかを実践してきた人だった。二人の出会いで生まれたものとは。 【出演】渡辺和子(ノ-トルダム清心学園理事長),安田善三郎(葉山在住)

ブッダ最後の旅

ブッダが弟子たちと修行生活を送っていたマガダ国の霊鷲山を出発し、ガンジス川を渡るまでの旅をたどる。マガダ国の大臣との対話や弟子たちに繰り返し説いた「三学の教え」、さらにガンジス川を渡った時の神秘的な伝承などを読み解きながら、古代インド人の信仰の世界に深く分け入り、それまでのバラモン教に代わって新しい教えを説いたブッダの思想の真価を浮かび上がらせていく。

さわって広がる心の絆

「さわることで心の豊かさと可能性を広げよう」と語るのは、国立民族学博物館准教授の広瀬浩二郎さん。中学1年生のとき病気で視力を失い、以来「さわる」ことで世界への理解を深めてきた。現在は研究者として国内外でフィールドワークを重ね、対象に直接ふれることで、文献だけでは知りえない発見や感動を発信し続けている。広瀬さんが「視覚を使わないからこそたどり着けた」と語る世界を伺う。

禅の語録を読む

小川隆さんは、中国語と中国文学の大家、入矢義高氏の現代語訳禅語録に魅了され、没入した。唐から宋へ禅語録の推移をたどり、難解なだけではない禅の世界を紹介する。

第二の誕生

志慶眞文雄さんは十歳の夏、夜空の星を見上げ、いつか自分が死ぬという恐怖に襲われた。以来、半生をかけて生死の問題に取り組んできた。【初回放送2014年11月2日】

日本庭園の伝えるもの

禅僧の枡野俊明さんは、国際的な庭園デザイナーでもある。世界各地で75以上の庭を手がける。日本庭園の根底にある「禅のこころ」を伺う。【初回放送 去年1月4日】

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