企業の中で成功する女性

講演者 中村 紀子 氏
JAFE(日本エグゼクティブ協会)代表
ジャフィー・サービス株式会社 代表取締役

・講演者プロフィール  〜会社を設立するまで〜

大学卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社、その当時視聴率がさがっていた桂小金二の「アフタヌーンショー」に、新人で抜擢され、男性アナウンサーと一緒にアシスタントとなった。 新人を入れる事で番組の挽回をねらったものであったが、何しろ社会に出て西も東もわからない、経済の知識をない、つくづく自分の知識不足を痛感した。

そうするうちに結婚し、子供が出来、退職した。 「三つ子の魂百までも」という両親の元で育ったため、自分の子3才になるまで自分の手で育てようと家庭に入った。 主婦と母親をやってみて、つくづく自分は誰かのための人生ではなく自分だけの人生もほしい欲張りな人間だと確信した。

その頃、フリーのアナウンサーとして仕事が来るようになり、子供を誰かに預けなくてはならなくなった。

子供を預けて働くには (1)両親と同居 (2) 両親と住居が近い(3)保育所という手段になるが、なかなか保育所に入れるのも大変(保育時間の問題0才児から受け入れる所が少ない)また両親も歳老いてくるとそうそういい顔をして預かってくれない、となるとベビーシッターに頼わざる得ない。 その時の経験(注文・希望・感想)を大学ノート3冊にもなったが書き留めていつか何かの役に立つかもしれないと大事にとっておいた。

仕事の方では、一流企業の経営者の方々の勉強会、月1回出勤前に集まり、官庁や知識人を招いて講演をしていただき、勉強をする会の司会をやらないかという話が来た。 自分の知識を増やすためにも良い機会だと思い引き受ける事にした。

その頃昔の女性友達に合うと、「会社が認めてくれない。上司が悪い。結婚しないで頑張ったのに・・・・」など、愚痴の聞き役になっていたが、ちょっと待って、あんなに偉い方々 会社に帰れば一国一城の主の人達でも皆の知らない所で一生懸命勉強している。 あなた達は自分に欠けているものはないの? その為に自分のお金で勉強しているの? 回りのせいにして、自分の努力を忘れているのでは・・と思うようになった。
それには、女性 企業の中で上昇指向のある女性たちのネットワークがあり、互に情報交換をする場所が必要ではないのか。と思うようになった
アメリカには既にそのようなネットワークがあると聞き、勉強のため渡米し、帰国後、いろんな方にその必要性を説いてまわったが、「女性のネットワークはなかなか難しい。 女性は目先の事重視で長期展望を考える人は少ない」と賛成して下さる方がなかなかいなかったが、なんとか、その当時女性でトップクラスの方々が是非やりましょう。と言ってくださってJAFEを設立した。

・事業内容

 女性管理職を対象としての講習、研修をする団体(JAFF)の業務委託、管理、運営及びセミナー、研修の実施運営     

女性の転機 3年 5年 7年
女性は、2,3年先位しか考えない。 取り敢えず学校を卒業したら2,3年会社に勤め、また会社で3年位たつと、これからどうしよう,結婚しようか、他の会社に替わろうか。またづるづる3年位たつと、認めてくれない、面白い仕事をやらせてくれない。 いつも他人のせいにしてしまう。

JAFEでは異分野で働くエグゼクティブを志向する女性しか入会資格がなくGive & Takeで、ただ人の情報を得るだけではなく、自分も情報を発信できるようでなくてはならない。政策の中枢にいる方を招いて講演をしていただき、その方々に企業の中の女性について分かっていただき(だいたいある年齢の男性は 女性を奥さん・秘書・お店のホステスさんくらいしか知らない)自分達は講演を聞く事により、政策の生の情報を得ることが出来る。

  乳幼児、児童の保育介添および教育を目的とする請け負(ポピンズサービス)、委託並びにそれらの専門家要請のための教育活動     

ポピンズサービスとは、かつての経験から、女性が子供を預けるとき安心してまかせられるようなプロのベビーシッターを派遣するサービス。プロのベビーシッターとは、母親の替わりをつとめる訳ですから、保育,食事、マナー、躾け、簡単な応急処置 などができる人で相手の年とより、母親替わりであったり、姉のようであったりします。

イギリスでは古くからプロのベビーシッターをナニーとよび、専門の育成学校があり国家資格もとれるようになっているます。 サッチャー首相もナニーに育てられたそうです。 映画の「メリーポピンズ」を思いだいしていただければ分かるように遊び相手から教育・躾けまで専門の知識を持って行われます。ジャフィーでは ポピンズナニースクールというプロのベビーシッターを養成する講座があり、そこで教育を受けた人達が派遣されていきます。

「花博」の時、開催まであと188日というとき、会場に託児所があったらと突然ひらめき(1%)、いろんな条件に負けずクリアして(99%)無事託児所をひらく事ができた。そこにも勿論ナニーが派遣され、おおくのお子さんをご両親が見学している間、面倒をみてあげました。

・企業の中で成功する女性の共通点

1.目の前の仕事にベストを尽くす
 お茶汲みされどお茶汲み・・・いやいや入れたお茶と少しでもおいしく飲んでいただきたい、外が暑いので少しぬるめにとか考えていれる人ではただのお茶も天と地ほどの違いがある。

2.同じ仕事(企業)を10年続ける

 a 私出来ません、は絶対言ってはいけない。 出来ないと言う前に、こうやったらどうかと提案をする
 b メンターを持つ(相談できる人)ただし、主流にいる人。女性はとかく、相談だけ持ちかける、Takeだけ求めると言うのは、子供のころから大事に育てられ、何かをしてもらうという環境のなかで育った人が多い。 人に何かしてあげるという心がかけている。

3.協調関係能力をみがく

これまでの女性の管理職となった人たちは、専門職(経理とか秘書とか)あがりが多かったが、これからは外にも出ていかなければならないし,プロジェクトでいろんな人と一緒にやっていかなければならないから。

4.第一印象を自分で作っていく

 自分の顔は見えないが、自分以外の人が自分を見ている。第三者にとってどの様に見えるか、見てほしいか,を考え表情・服装など心がける。特に、仕事の指示を受ける時は指示を出している人に一番よくみられている事を忘れないように。
 女は 泣いて ふくれて 休んで 辞める…… 絶対泣かないこと!

5.説得力,交渉術を身につける

 a ビジネス用語をきちんとしゃべれるように。 若い女性の喋り方は注意
 b とかく女性は思った事を思った時に思っただけ言ってしまう
  相手が聞く耳も持たないときいくら興奮してしゃべりまくってもだめ 状況をよくみてから行動を
 c いろんな会議に出席して、上手い発表の仕方を勉強すると良い
 d 効果的なボディーランゲージのトレーニングも必要

6.宵越しのストレスは持たない

7.あらゆる条件を+に変える
  見かたを変えてみると言う事

8.将来の布石を作る
 女性はあてにならない と思われてもしょうがない行動をとる
 10年先くらいを描いて そのための準備も必要