伊勢神宮

2016/05/17 再放送を見た。2009年から放送されている「ワイルドライフ」シリーズのひとつである。本格派自然番組で、壮大な大自然の絶景、躍動する命の世界を、豊かな映像で捉えたと銘打っている。以下は、NHKサイトからの引用である。自宅サーバ

光降る悠久の森に命がめぐる

平成25年、20年に一度の"式年遷宮"を迎える伊勢神宮。神社の背後には、東京ドーム1200個分、世田谷区に相当する広さの森がある。神の鎮座から2000年。神宮の森の多くは、長い間、人の出入りを禁じ、守られてきた照葉樹林、原生の姿をとどめる神域の森だ。クスノキ、シイノキなどの巨木が空を覆い、光が届きにくい林床にはコケやシダが繁茂する。

その森に、光が差し込む不思議な空間が点在する。雨風などで倒れた巨木が周囲の木々を倒し、森に穴を開けたのだ。この"光の空間"は"命の循環"の舞台。倒木はシロアリやキノコなどによって分解され、その栄養を糧に若木が成長する。草が芽吹き、昆虫が集まり、ニホンジカなどの生き物も集まってくる。こうして力強く命が循環し、木々が若返る姿に、先人は神の力を感じてきた。"式年遷宮"は、20年に一度、神が新しい社に移り、宿る環境を若返らせる祭祀(さいし)。その原点とも言える営みが、照葉樹林にあるのだ。

今回、2年にわたる取材を許された。神宮の祭祀などを描いた番組は数々あるが、森の自然を長期にわたって撮影したのは初めてだ。"光の空間"で繰り広げられる"命の循環"を中心に、聖なる蝶(ちょう)・ミカドアゲハの誕生や清流・五十鈴川(いすずがわ)の水中、森を優雅に舞うサンコウチョウの子育て、森林性のホタル・ヒメボタルの大発光、倒木の上でキノコやバクテリアを食べて成長する粘菌など、最新の機材を駆使して、神秘的な命の営みと荘厳な神の森の素顔を描きだす。

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