馬場水車場
杉の葉とタブの木の葉っぱを粉砕した粉を混ぜてつくる高級線香。かつて50軒以上あった。昭和50年代に海外製品が輸入され、いまは一軒だけ。2012年7月の大洪水で水車小屋が壊滅した。しかし関係者の協力で復活し伝統を守り続けている。線香の歴史
は古く、古代インドが発祥である。成分法、製法はヴェーダや、アーユルヴェーダに記され、香りを楽しむものと、医療目的で使用されていた。日本では『御湯殿上日記』や『実隆公記』、『言継卿記』などの文献から、室町時代には伝来していたと考えられる。当時は公家の贈答用品として用いられた。
羽子板
浅草寺の羽子板市で売られる羽子板の羽を作っているのは埼玉県の老舗。玉には無患子(むくろじ)の実を使う。
博多曲物玉樹
18代目 玉樹(本名真理子,55)さんが伝統の技を守っている。17代目のときに倒産。400年の伝統が途切れようとしたときに真理子さんが継ぐことを決心した。息子二人(21,15)が修行中。http://magemono.com/
高盛絵
17代目 池田昭人(51)さんは、高盛絵を独学で始めた。祖父と父が一週間のうちに亡くなり、無形文化財の登録は取り消された。以来努力を続け、46歳のときに再び無形文化財に登録された。http://www.ikkokusai.com/
彫金技法
東京銀器の技法を継承する伝統工芸一家が東京の下町に暮らす。平田家九代平田宗道の一番弟子として師事修行した上川 宗照さんが、昭和39年に有限会社日伸貴金属を創業。現在は二代目(昭和52年に継承)を筆頭に長男(43)、長女(42)、次男(39)が引き継いでいる。http://www.nisshin-kikinzoku.com/