お家がだんだん遠くなる、遠くなる。
今来たこの道帰りゃんせ、帰りゃんせ。

長い旅路の その果てに
恋しい家路に着いたとき
帰ったふるさとの、野や山に
風はわたり 雲流れても
お家だけが みつからない。

そんなことにはならないようにと
こころひそかに 希いつつ
今日もゆきます 渡り鳥。

             岸 恵子