
2014年11月18日 午前中熱海海岸を散歩した後、これまでに途中下車したことがなかった早川駅で降りた。むかし釣り好きの友人と車で、アユ釣りに早川に来たことがあるが駅周辺を通ったことはない。駅の案内を見ると石垣山ハイキングコースがあった。徒歩で約1時間だが、車道を歩くようなので止めた。
近くに神明神社、天然記念物のびらん樹があるというのでその方角に歩いた。地元の人に訊くがびらん樹のことは知らなかった。それは神明神社の真横にあった。これまで見たことのない赤膚の珍しい木だ。後で調べると、「早川のびらん樹」というのが石垣山の中腹にあった。樹齢300年、幹周り5m、樹高30mの古木だ。神明神社横のびらん樹は樹齢100年も経っていないようだが、その木肌はびらん樹そのものだった。温暖帯南部の植物で小田原から東北には見られない木だという。
神明神社の隣りに真福寺があり、その裏手に大きなタブノキがあった。小田原市指定の天然記念物になっている。タブノキは社寺林を構成する主要な樹木のひとつで、別名タマグスと呼ばれる。老木の木目が巻雲紋になることからいわれ工芸材としても使われる。
お寺の南側に丘に登る道があった。急坂をうねるように作られた農道だった。10数分登ると相模湾を一望できる高台に着く。一帯にはみかん畑が拡がっていた。木々の隙間から小田原市街地や真鶴半島を望める。
村中の小さな公園で見た、赤と白の小鳥みたいな花の名前が気になっていた。ネットで検索したら「サルビアホットリップス」という花らしい。シソ科の多年草でチェリーセージという名前で販売されているようだ。