平日の朝、観光客は少なかったが、しばらくすると中国からの団体客がドヤドヤとやってきた。急に騒がしくなったので厳島神社の社殿に行くのを避け、砂浜に降り立った。ちょうど干潮時で海中に立つ大鳥居の近くまで歩けた。
砂浜を横切り西へ歩くと、松並木に囲まれた広場があり、その一角に清盛茶屋があったが開いていなかった。ベンチに腰掛け、800年以上前の源平時代に思いを馳せる。人影はなかった。しばらく居ると、ドイツから来たという夫婦がやってきた。周囲を歩いて時間を楽しみ、満潮時になった時の厳島神社を見たいのだという。私も同じ思いだった。
昨日、広島の公園で出会った人が教えてくれた「穴子飯」の店を探した。藤田屋という名前しか分からなかったが、土地の人に訊くとすぐ行き方を教えてくれた。有名な店らしい。ランチ2000円と高価であったが、新鮮な穴子がボリュームたっぷりで十二分に満足できた。カウンターの隣りに坐ったのは大阪から来たという陽気な二人連れで、あれこれと話が弾んだ。
どこに行く当てもないぶらり旅だが、二人連れに聞いた「大聖院」まで歩いた。5分ほどで門前に着いた。弥山(535m)登山道との分岐点だった。時刻は12時半で時間はたっぷりあったので登ろうかと迷ったが、三日前の仙酔島で山道が途切れて迷ってしまった体験を思い出し、下調べもなしに登るのは危険だと考え、あきらめた。
スマホで地図を見て、登山コースを調べると、原生林を通る急峻な登山道だった。登山コースの案内を見ると、「毎年のように、山に迷う登山者が出て捜索されている...、スズメバチやマムシがいるので注意...」といった警告文もあった。GPSmapという頼もしい道具があっても、数十キロの荷物を背負って登った若いころの体力、気力がない。(中断)
※宮島桟橋~厳島神社~清盛茶屋~大聖院~平松茶屋~紅葉谷~五重塔~桟橋
※GPS実測データ:歩行距離 7.95km 経過時間 5時間0分 標高差53m 歩数計 17,034歩
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