
"天空の城"と呼ばれる竹田城跡に登った。"日本のマチュピチュ"とも呼ばれるそうだ。竹田駅西側に登山口がある。かなり急な道だが、息を整えながらゆっくり登って30分ほどだった。"竹田城跡"と刻まれた石碑から右に折れる。左手から老若男女が何人か歩いてきた。聞くと10分ほど下ったところに駐車場があるという。シーズンになればバスの便があるそうだ。※歩行距離 4.5km 標高差 255m 経過時間2時間36分 http://goo.gl/fLdcv6

昨年TV番組で"天空の城"の存在を知った。鳥取に友人の墓参りに行った帰り道、武蔵の里を訪ね、姫路には12時頃に着いた。快速で大阪まで1時間半。帰るには早すぎるのでどこに行くか?天空の城は兵庫県にあるので姫路から遠くはないはずだと思った。駅員に聞くと、播但線で1時間半(特急で1時間)だというので行くことにした。
城が築かれた山頂部は南北約400メートル、東西約100メートルで、そこかしこに石垣が残っている。建物は何もない。これほど大規模な山城の石垣はほかに類を見ないそうだ。野面積みという、もっとも古い年代に現れた積み方で、耐震性に優れ、廃城後400年もの間崩れずに残った。
急峻な石垣群がむき出しで、高所恐怖症の人は立ちすくんで動けなくなるかもしれない。そんな石垣の縁に座っている人が何人かいた。落ちれば命の危険がある。最も高いところが本丸跡である。城郭を囲む石垣と縄張り、遠くの山々が見渡せる。眼下には竹田の街並みが広がっている。
駅裏から登ったのが北登山口で、登り切ったところが北千畳曲輪。ここから南へ400mに渡って曲輪が続いている。中ほどに本丸、天守台があり、その北西部にあるのが花屋敷曲輪である。
南千畳曲輪を下ると、車道に出る。数十m行くと左に南登山口があったが、通行止めになっていた。やむなく車道を歩いて下る。南西に大きく迂回していたので、駅まで1時間ほどかかってしまった。
竹田駅前のお好み焼き屋で夕食をとった後、大和まで戻ることにした。姫路8時40分着。大阪22時18分着。実家には深夜に着いた。
〔追記〕2014年春に城跡が整備され、石垣の縁は立入禁止になった。また、本丸跡への入り口は封鎖された。天守台、花屋敷も立入禁止。本丸跡に登った人を見上げる写真や、本丸跡から城跡全体を俯瞰するような写真は撮れなくなった。2015年3月に登ったときは黒ゴムの遊歩道が敷かれ、かつての素朴な自然のままの姿が失われていた。