「田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」という有名な歌(万葉集、山部赤人)がある。この連想から、東田子の浦で途中下車。駅の跨線橋から東名高速とその上方にそびえる富士山が一望できた。
海辺まで徒歩5分くらいだった。砂浜ではなく小砂利だったが、沼津まで続いているようだった。南は近くまで続いているのだろう。広々として気持ちが良い。遠くに釣り人が見えるくらいでほかに人影はなかった。
富士山は、防風林に遮られて上部しか見えなかった。防波堤からだと5合目付近から上部を眺められた。雪を被った富士の高嶺が青空に生えていた。
夕暮れまでのんびりしたあと三島に向かった。夕食にうな重を食べるのが目的だ。20代の頃、毎週のように三島に出張していた。その頃からうな重と鯛めしが私の好物だ。熱海でも下車したが夜7時を過ぎると駅前商店街の店はほとんど閉店でさびしい限りだ。長居は見ようと思って横浜に帰った。快速で1時間余りの通勤圏である。