大垣~彦根

東海道本線の普通列車に乗って浜松、大垣、彦根、京都へ移動した。新幹線を使わずに京都まで移動したのは初めてのことであった。※振り返ってみれば、これが最初の途中下車ぶらり旅である。

横浜駅午前7時の列車に乗ると、乗換え6回、乗車時間およそ8時間で京都駅には15時過ぎに着く。京都から大和八木まで近鉄急行で1時間あまりだ。近鉄の終電車まで8時間の余裕がある。途中駅3箇所で下車して周辺を2時間ずつ歩いても実家までその日のうちにたどり着くことができる。

JR京都までのキップは7880円。485kmあるのでキップは4日間有効だ。途中下車を自由にできるので、最長3泊4日ののんびり旅を楽しめる。※このときは青春18キップの存在をまだ知らなかった。

浜松駅

そんなことを計算して普通列車に乗った。残念ながら翌々日に大和で所用があるので一泊二日の旅にした。東海道本線をおっちらおっちら移動するのははじめてで土地勘がないため、どの駅で途中下車していいか見当がつかなかった。思いついたのが浜松駅だ。仕事で何度か来ているが、今回の目的は昼食に好物の「うな重」を食べることだった。

大垣駅

浜松のつぎは大垣駅で降りた。何の当てもなかった。列車が大垣行きで乗換駅だったからだ。駅前の観光案内所で聞くと近くに大垣城があるという。徒歩10分くらいだった。四層四階のこじんまりした天守が建っていた。一帯は小さな森で木陰が涼しかった。南側は公園で、街中にあって解放感を味わえる場所になっている。

大垣城は、美濃守護だった土岐一族が1553年に創建したと伝えられる。昭和になって国宝に指定されたが、戦災で消失してしまった。現在の天守は昭和34年に再建された。

大垣のつぎの乗換駅は米原である。30分余りでまた乗り換えるのは面倒ではあるが仕方がない。京都・大阪まで直行する列車は早朝に3本あるだけだ。それ以外の普通列車は米原行きである。米原駅で降りても何もない。近くに歩きたいと思う場所もなかった。

彦根駅

米原から京都まで快速で1時間、神戸まで2時間。ここは関西の通勤圏内である。今夜は京都に泊まることにして宿を予約した。もう一箇所途中下車をしようと思ったのが彦根だった。お城があるからだ。駅の跨線橋から彦根城の天守が見えた。一眼レフで撮ろうとしてカバーを二階の屋根上に落としてしまった。駅員さんに頼んで拾い上げてもらった。

彦根城入口まで徒歩20分余りだった。まだ明るかったが時刻は5時を回っており、閉門になっていた。内堀をぐるっと回るが天守が見えない。駅から望遠レンズ300mmで撮った天守は手振れで、まったく見栄えのしない写真だった。あきらめて京都へ向かうことにした。

浜松~ 昼食にうな重を食べたくて途中下車した。

大垣~ 城址公園の木陰でのんびり過ごす。
彦根城~夕刻5時閉門で、本丸には入れなかった。
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