80年代のアイドル

1980年代の日本は「独自のアイドル文化」を生み出した。平成になってからはさらに「グラビアアイドル」なるものもでてきた。 アイドルは英語に直訳すると"IDOL"だが、もともとは「崇拝する偶像」という意味だから、そのまま使うと違和感がある。 「彼女はアイドルの卵だ」ということを英語に直訳して "She is an idol's egg."というとおかしな英語になってしまう。偶像の卵なんて存在しないからだ。 "Japanese idol", "pop idol", "teen idol"というなら自然な英語になるだろう。しかし、「グラビアアイドル」は日本語で、対応する英語はない。 Wikipediaによれば、「アイドル」はつぎのように定義されている。

In Japanese pop culture, "idol" (アイドル aidoru, a Japanese rendering of the English word "idol") is a term typically used to refer to young manufactured stars/starlets marketed to be admired for their cuteness. Idols are intended to be role models. They are supposed to have a good public image and be good examples to young people. Idols aim to play a wide range of roles as media personalities (tarento), e.g. pop singers, panelists of variety programs, bit-part actors, models for magazines and advertisements.

"my idol"という言い方もある。「崇拝するほど尊敬する人」という意味で、 "You are my idol."というと、「あなたは私がもっとも尊敬する人です」という意味になる。 「彼女はアイドルだ」というのを "She is idle."といってしまうと、"彼女はなにもしていない、遊んでいる"という意味になってしまうので注意が必要だ。 もっとも、華やかな芸能界に憧れ、自己顕示欲しかない人たちは、IDOLではなくIDLEだと思われても仕方がないかもしれない。

ここに掲示した画像(883枚)は、Japanese pop idolと呼ばれる人たちである。アイドルは1970年代に出現したが、 1980年代になってその全盛期を迎え、アイドルという言葉が市民権を得たといわれる。私は海外にいたためアイドル全盛時代の日本を知らない。 バブルがはじけた後、日本に戻ったときたまにテレビを見ると、「モー娘」とか「おにゃんこくらぶ」などという言葉がでてきたが、 なんのことかさっぱり分からなかった。

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