
1976年8月19日深夜、中央本線・新宿発の夜行列車に乗った。20日未明にJR(当時は国鉄)日野春駅到着。始発のバスで甲斐駒登山口に向かった。竹宇と横手に駒ヶ岳神社がふたつある。40年前のことなので記憶は確かではないが、路線バス終点が横手地区の駒ヶ岳神社近くで、神社の左手が登山口だった。

森林の中を縫うように登山道が走っている。麓から森林限界になるまで木々に覆われた尾根をただただ歩くので、見晴らしは利かず、湿気が多かった。だれにも会わず黙々と歩いた記憶だけが残っている。それゆえに思い出深い山行きだったともいえる。黒戸山頂上(2264m)まで7~8時間かかったと思う。頂上を下った鞍部に山小屋があった。
現在の山地図をみると、五合目小屋、屏風小屋、七丈小屋の印しがある。2010年のネット情報によれば、五合目小屋も屏風小屋も撤去されている。私が登った昔は、五合目小屋しかなかった気がする。ネットにアップされた登山記録の写真をみるとハシゴや鎖場がいくつもあるが、ほとんど記憶にない。

※遠い昔なので記憶がおぼろげだ。調べたら、横手駒ケ岳神社から最初の小屋まで7時間10分、休憩を含めて8時間のコースである。小屋から頂上までさらに2時間30分かかる。1980年に村営南アルプス林道バスが、伊那から北沢峠まで開通した。そこからだと頂上まで4時間20分だという。10時間もかけて黒戸尾根を登る人はほとんどいなくなったのではないか。
翌朝、夜明けとともに駒ヶ岳山頂を目指した。2~3時間の登りだったと思うが記憶が定かではない。頂上で知り合った人と一緒に撮った写真が残っていた。この後、駒津峰を経て仙水峠へ向かった。
- 南アルプスの山小屋・宿泊施設ガイド~五合目小屋は1996に無人、屏風小屋は廃屋
- 南ア・甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根往復/登山(alpinepapaの山グルメ)~2010年、五合目小屋も屏風小屋も撤去され更地
- YATSUトレッククラブ - 甲斐駒ヶ岳~北沢峠から往復~
- YAMAKEI 早川尾根~鳳凰三山~北沢峠から~